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歯が折れてしまった(歯の破折)

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case3.歯が折れてしまった(歯の破折)

歯の破折とは

歯の破折とは、その名の通り、歯が折れてしまった事を言います。歯の破折は、単純性破折(歯髄を含まない破折)と複雑性破折(歯髄を含む破折)に分類されます。 単純性破折は、主に保存修復を行います。

一方、複雑性破折は1歳未満の場合には破折後72時間以内、2―3歳の場合には破折後48時間以内、3歳以上の場合には破折後24時間以内であれば、歯髄を残して保護する歯髄覆罩術(しずいふくとうじゅつ)を行うことができます。この時間を超えて放置した場合は、歯周組織の重度な破壊がなければ抜髄根管治療や歯冠修復を実施し、歯周組織の重度な破壊があれば、抜歯が適応されます。

実際に治療した症例

症例1:日本猫、6歳、去勢雄

1ヶ月前から左犬歯が途中で折れてしまっているとのことで、当院へ受診されました。左犬歯において、歯肉縁下の破折が認められ、歯の保存は不可能と判断し、抜歯を実施しました。また、同時にスケーリング(歯石除去)とポリッシング(研磨処置)を実施しました。抜歯後は異常なく良好な経過を過ごしております。

  • イメージ 折れた犬歯周囲の歯肉を切開している。折れた犬歯の歯根が見えている(矢頭)。
  • イメージ 切開した歯肉をめくると、折れた犬歯の断端(矢頭)と周囲の歯槽骨が認められる。
  • イメージ 折れた犬歯(矢頭)周囲の歯槽骨をドリルで削っている。
  • イメージ 歯槽骨を削ると、破折した犬歯が認められている(矢頭)。
  • イメージ 破折した左側犬歯の抜歯を行った。穴が大きく開いている。
  • イメージ フラップした歯肉を吸収糸で縫合している。犬歯抜歯後の穴は、鼻腔と交通しており、口腔鼻腔瘻になることを防ぐため、しっかり縫合する必要があります。

「歯が折れてしまった」「歯槽膿漏で犬歯がズレてしまい、口が閉まらない」などでお困りの際は、当院に気兼ねなくご相談下さい。

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047-409-3906
(祝日、日曜日午後休診)