ISVPS(International School of Veterinary Postgraduate Studies)が定めるプログラムを経て試験に合格することで取得することができる国際的な獣医師向け認定資格です。当院の守下院長は、GP(General Practitioner) Certの小動物外科認定医を取得しております。
ISVPSは獣医師へ全世界で認定されている高い水準の資格を提供するために献身している非営利団体であり、審査委員会と認定委員会を含む理事会と学術委員会によって運営されています。
2003年、ESVPS(European School of Veterinary Postgraduate Studies)としてイギリスにおいて設立し、ヨーロッパ各国、アジア、南米、アメリカにおいてプログラムを開催するにつれ2018年にISVPS(International School of Veterinary Postgraduate Studies)に名称を変更しました。2004年に初となったGPCertプログラムを開催後、現在まで15カ国以上 4000 名以上の獣医師がこのプログラムを修了しています。
このISVPSによるGP(General Practitioner)認定医を取得するにあたり、約2年間のプログラムを修了する必要があります。またプログラム終了後、ISVPSによって課されるケースレポートの提出を経て、筆記試験の受験に合格するとGPCert(General Practitioner Certificate;総合臨床医認定証)を取得することができます。このGPCertの取得は、ヨーロッパにおいてハイレベルな基準で開業していることが保証されています。
日本獣医がん学会が定めるプログラムを経て、試験に合格することで取得ができる認定資格です。日本獣医がん学会は、動物のがん診療・研究を推進している団体であり、現在認定資格を保有している獣医師は千葉県内に25名です(2021年12月時点)。
動物の寿命の延伸に伴い、がんにお悩みのオーナー様とお会いすることが増えています。当院ではエビデンス(科学的根拠)に基づいた最新の治療をオプションとしてご提案することで、オーナー様に納得いただける選択肢を用意したいと考えております。
守下院長が獣医腫瘍科認定医Ⅱ種を取得している他、腫瘍科専科外来の担当獣医師も認定資格を保有しています。
仮に完治は目指せない場合だとしても、がんとうまく付き合うことで生活の質を落とさないためのサポートをさせていただきます。
従来の手術では、血管を糸により結んでいたのですが(結紮..けっさつ..と言います)、体内に糸が残ることが原因で病気を引き起こしてしまうことが報告されていました。(引き起こされる病気を縫合糸反応性肉芽腫といいます)
これは、体が糸に対して異物反応を起こしてしまうために生じる疾患であり、解決のためには糸を使わない縫合が求められていました。
「糸を使わない縫合」などという都合の良いものがあるのか、と考える方もいらっしゃるのではないかと推察しますが、実はそのようなものが存在します。それを「超音波手術システム(ソノサージ)」といいます。
「超音波手術システム(ソノサージ)」は、超音波振動による摩擦熱により、血管を凝固および切開する事を可能とします。そのため、糸を使わない縫合が可能になるほか、手術時間の短縮につながり麻酔の負担も減らすことも可能となります。
一般的に、動物病院で最も実施される事が多い手術は避妊手術や去勢手術です。当院では、避妊手術や去勢手術を含め、多くの手術に「超音波手術システム(ソノサージ)」を使用し、「縫合糸反応性肉芽腫」の予防に心がけております。
実際の手術の様子が流れます。苦手な方は閲覧を控えてください。
近年、多種多様の疾病や多くの外科手術や重症患者が来院されます。
それらに対応すべく、設備の充実・スタッフの充実・専科外来の設置、最新技術の習得・衛生管理等には特に力を注いでおりますが、より専門的な設備が整っている医療施設での治療が必要なケースもあります。その場合は、専門病院・大学病院・検査センター等と綿密な連携をとり、より快適な検査や治療を提供できるよう心がけております。
当院は診療時間外の対応は行っておりません。
診療時間外は夜間救急病院にご連絡下さい。